Round trip7
生活費を考える上で参考になるのが一人当たりGDPです。これを見るだけで基本的な生活費が日本より高いのか安いのか、ほぼわかります。直近2018年の一人当たり名目GDP(国内総生産)を調べました。
何故一人当たりなのか?例えば中国全体でのGDPは日本を大きく超えています。ですが、中国の人口は日本の10倍程度なので、国民一人当たりの稼ぎで言えば2018年比較で日本人が4倍稼いでいるのですね。逆に言えば、中国の皆さんは平均すれば日本人の1/4の稼ぎであるということです。ところが日本に来られる中国の皆さんを見てもみすぼらしいなんて思いませんよね。実際に中国に行かれた方はご存じのことと思いますが、一部の高所得地域を除いて中国の方が日本よりかなり安く生活できます。最低限の衣食住にかかる費用が安いのはうらやましいですよね。逆に一人当たり名目GDPが日本より高いヨーロッパの国に行かれた方は、物価の高さに驚くはずです。30年前は日本に来た外国の方が物価の高さに驚かれていたのですが、隔世の感がありますね。
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このブログの目的は日本人が快適に暮らせる場所・方法を探すことなので、生活費についての情報はとても重要です。単純に考えて、一人当たりの生活費が一人当たりの生産額を超えたら借金まみれになり国の運営も国民生活も成り立たない。それゆえ、基本的には一人当たり国内生産額を押さえておけば生活費の国際比較にも役立つはずなのです。
さて、GDPには名目と実質とありますが、今回の場合は名目が適しています。実質は物価上昇を省いた成長部分を比較するためのもの。同一国における純粋な成長率をみるのに適していますが、今回のように国家間で物価を含めた生産額を比較するには名目GDPが使えます。インフレーションも生活のし易さの大きな要素なので、このような形で毎年記事を積み上げていくことは、とても大事です。これからも毎年一人当たり名目GDPは見ていきたいものですね。
とは言え、海外移住生活関連ブログでGDPを取り上げるのはたぶん世界中でもまれのように思えます。ug、そんな男です。(^^;
日本―39,304米ドル
台湾―25,008米ドル(日本の64%)
タイ―7,448米ドル(日本の19%)
カンボジア―1,504米ドル(日本の4%)
フィリピン―3,448米ドル(日本の9%)
試しに日本の一人当たり名目GDPを日本円に直してみましょうか。Yahooファイナンス、2020年6月13日午前5時59分の為替レートを使います。
米1ドル=107.34円
39,304ドル×107.34円=4,218,891円
約420万円、どうですか、割と一般的な年間所得に近い値が出ましたね。贅沢しなければそこそこ生活のできる金額とみても良いのではないでしょうか。日本でそれが当てはまるということは他の国でもそれなりに使える可能性が高いです。
台湾―2,684,358円
タイ―799,468円
カンボジア―151,439円
フィリピン―370,108円
台湾を除けば、日本人の感覚で言うとこの金額で暮らせるのかと言うような額ではあります。ですが、タイ・カンボジア・フィリピンにおいて、この年収で暮らしている人は沢山いるのでしょうね。カンボジアはとても安く見えますが、一人当たり年収1,000米ドル超が進出の基準になっている世界的小売業があると聞いています。つまり、一人当たり名目GDPが1,000米ドルを超えていれば、スーパーマーケットがあると考えてもそれほど間違いではないということです。清潔を重視する日本人が安心して食料品を買いに行ける場所として、スーパーマーケットが存在するかどうかはとても重要です。これまで取り上げた四つの国が周遊生活先として検討に値する、その証拠になるデータということになりますね。
次回から、実際に現地で生活している方々の生活費についてネットで調べ、ご報告させていただきます。
一人当たり名目GDP
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